MORIUMIUS が関わるコミュニティデザイン

震災から12年、町づくりが進んでいます

雄勝町では東日本大震災の津波による被害を受けた土地を花や緑で覆う雄勝ガーデンパーク*という公園づくりがスタートしています。石巻市中心部から雄勝町を結ぶ国道398号線とそこから雄勝町中心部に続く県道192号線の結節点、雄勝町の玄関口に、人が集まり続ける町を目指して公設民営の公園が時間をかけながらも立ち上がりつつあります。

2013年の旧桑浜小学校との出会いから、約2年の間に述べ5,000人のボランティアの方々と一緒にMORIUMIUS がつくられ、誕生したように、これからも多くの人がこの場を一緒につくり・関わり続けることを目指しています。2022年からスタートしたこども達のリーフファームをはじめ、23年よりファームの土づくりを、24年からはぶどうの栽培するを始める予定です。

モリウミアス が大切にしているサステナブルな暮らし。循環型の農業を目指し、生ゴミや海洋資源を活用しながら、微生物の力を大切に土をつくる。豊かな生物多様性・より良い自然環境を人が育むリジェネラティブな農業**を実践してゆきます。そんな自然との繋がりをこども達が学び、一緒に多くの人がファームに集まることで、つくられるジュースやワイン。食や発酵食品に触れる場としても多くの人が楽しみながら町や地域が未来が育まれることを目指しています。

多くの方に関わって頂くために、2023年4月1日よりクラウドファンディングもスタート、ファームの整備も始まり本サイトでも今後のファームの移り変わりを感じて頂けるようにしてまいります。
こども達の学びを通じた町づくり、そんなコミュニティデザインの輪に是非ご参加ください!

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*雄勝ガーデンパークとは 石巻市雄勝町中心部の移転元地(市有地)を有効活用しようという官民連携の取り組み。38の会員(団体及び個人)で「雄勝ガーデンパーク推進協議会」を作り、復興庁の支援もいただきながら石巻市と共同で中心部土地利用計画を立案してきました。この土地はモリウミアスをはじめとする5団体によって活用されてゆきます。
**リジェネラティブな農業:有機物が豊かな土壌を古来の方法でつくり、CO2を貯留し、気候変動を抑制することを意識した農法。不耕起栽培や有機肥料、堆肥などを活用しながら、被覆作物や多年生作物を育てることで、栄養価の高い食物が期待できると言われ世界的に注目を集めています。

現在の様子や今後の予定

リーフファーム

リーフファームではこども達が実際に土に触れ、自然との繋がりや循環する暮らしを体験することができ、大人たちは農業を通じで町づくり参加するきっかけが得られます。

2021年10月~
最初の区画である約500m2に土が入りました。MORIUMIUSや雄勝町を訪れた仲間たちと土に混ざっていた大きな石を取り除き、開墾を行い堆肥を入れながら冬の間に土づくりを進めてきました。

2022年4月~
鹿や狸などの害獣対策として電柵張りをスタート、ファームの整備が進んでいます。
順次、野菜などの作物を植え、こども達や大人が集う場にしていきます。

2022年6月~
野菜の植え付けが開始され、順調に育っています。畑の周りには雨によって土が流れ出さないように石積みがされました。

2023年4月~
鹿などの害獣に強いとされているハーブを植えました。雄勝町の玄関口でリーフファームの緑が鮮やかな色を放っています。

グレープファーム

ぶどうに付着した自然酵母のみで発酵させるナチュラルワインやジュース用に栽培するファーム。人が集まり続けながら、魅力あるぶどうという果物の栽培を通して、自然との繋がりを意識するサステナブルな題材としてのこども達の学び場にもなります。

土地が整備されるのは1年後、その後ぶどうの苗を植えて収穫できるのはさらに数年先。土づくりからたくさんの人と一緒に時間をかけてファームやワイナリーを確立しようと思っています。

そんな場づくりに向けて早くもワインづくりにチャレンジしています。2020年から山形県の契約農家が丁寧に育てたぶどうを多くの仲間と収穫し、宮城県川崎町でナチュラルワインをつくる ファットリア・ アルフィオーレ の皆さんの力をかりてナチュラルワインをお届けしています。

ワインを試してみる

2022年11月~
雄勝でのぶどうの栽培に向け、グレープファームに土が入り整備が始まりました。今後堆肥を入れて土づくりを進めていきます。

2023年3月~
グレープファームでは行政による農地整備が終了し、いよいよ4月より電柵張りや堆肥入れなど、9,000m2の広大なファームで本格的な整備と土づくりが始まります。

2023年4月~
グレープファームでいよいよ土づくりが始まりました。地域の海洋資源を生かした牡蠣殻とその殻に付着している貝柱や海藻などミネラルが豊富な有機物を石灰にした牡蠣殻石灰撒きから始まり、地域の荒れた竹林を間伐し燃やした竹炭を作り畑に漉き込んでいきます。地域の環境改善とともに、土壌を改良し微生物が集まる豊かな土にしていきます。

2023年6月~
グレープファームでは土づくりが進んでいます。緑肥になるソルガムを植えることで無機質だった土に緑が見え、少しずつ微生物や生き物も戻ってきています。これからも引き続き時間をかけて土づくりを進めていきます。